ネット回線を安定させた方法

環境
  • インターネットが遅い
  • 通信がすぐに途切れる
  • 有線で接続していても安定しない

いまや一家に一回線、当たり前のように存在するインターネット回線。2023年現在においては無くてはならないインフラとなり、あらゆる面で私たちの生活を便利にする手助けをしてくれています。

ですが、住環境に依存するインフラであることから、「遅い」「ブツブツ途切れる」といったストレスに発展するケースが、非常によくあると認識しています。

そして、筆者もネット回線にストレスを抱えていた人間の一人です。少しでもネット環境を快適にしたいと思い、色々と試行錯誤してきました。そして、「まあ我慢できるかな」というレベルまでネット環境を改善することが出来ました。

今回はその方法を記録として残し、少しでもネット回線改善のヒントになればと思い、記事にすることにしました。

契約回線 : JCOM Net 320Mコース

念の為紹介しておくと、契約している回線事業者はJCOM。この時点で察した方は多いかもしれませんが、我が家では10年以上の付き合いであり、他に選択肢がほぼないことからJCOMと契約しています。

マンションのCATV回線となりますので、上りの速度は最大10Mbpsと心許ないです。反面、下りの通信速度は遅く無く、スピードテストでは200Mbps前後を計測し、通常の使用であれば特に問題がなく、むしろ快適なレベルです。

余談になりますが、モデムはHUMAX製。昔は無理を言ってCisco製にしてもらったのですが、サポート期間が終了したということで、数年前にHUMAX製に変更になりました。

Cisco製がよかった。。

症状 : 通信が途切れる

快適なのはネット回線が接続されている前提の話。筆者が困っていた症状は、ふとした瞬間に前触れなく通信が途切れてしまうというものです。この症状が発生すると、しばらくは接続が不安定な状態になります。原因が特定できず、しばらくすると勝手に復旧しているので、非常にストレスと不安を抱えた状態になっていました。

機器の配線状況

筆者の家の配線状況を図にしてみました。接続台数は一般的な家庭よりも少し多めかもしれません。ルーターは自身が保有しているものを使用したかったので、モデムはブリッジモードにしています。

ちなみにルーターはTP-Link製の「Archer AX73」、スイッチングハブは同じくTP-Link製の「TL-SG105」を使用しています。

TP-Link WiFi ルーター dual_band WiFi6 PS5 対応 無線LAN 11ax AX5400 4804 Mbps (5 GHz) + 574 Mbps (2.4 GHz) OneMesh対応 メーカー保証3年 Archer AX73/A
Archer AX73/A
Bitly

解決法 : LANケーブルの交換

色々と試行錯誤はしましたが、筆者の環境で一番効果があったのが「LANケーブルの交換」でした。一番というか、唯一効果があったのがこれでした。

配線を見直していく中で、モデムとルーターを接続しているケーブルが、JCOMから提供された「カテゴリ5e」のケーブルでした。速度的にはギガビットイーサに対応しているので関係ないだろうと思いつつも、ダメ元で保有していた「カテゴリ6」のケーブルに変更してみたところ、見事に状況が改善しました。

なお、他のLANケーブルは全てカテゴリ6のケーブルを使用していました。

回線がほぼ途切れず安定

LANケーブルを変更したのが7/16(土)。7月いっぱいを検証期間と捉え様子を見ていました。そして現在8/3(木)、半月ほど経過して1回しか途切れていません。今までは3日1回程度の頻度で発生していたので、この頻度であれば十分実用的に安定していると言えるのではないでしょうか。

その他やったこと

色々と試行錯誤をした内容を記載しておきます。効果があったかどうかの判断は難しく、少なくとも回線安定化にはつながらない内容であったのかなと思います。参考までに。

  • ルーターのファームウェアの更新
  • 同軸ケーブル接続部分の挿し直し(少しゆるんでいました)
  • モデム及びルーターの定期的な再起動

仮説 : なぜ安定したのか

LANケーブルには種類があり、性能ごとに「カテゴリ〇〇」という表記がされています。ざっくりというと、カテゴリ5eとカテゴリ6の違いは下記の通り。カテゴリ6の方が伝送帯域が2.5倍大きくなっています。

最大速度伝送帯域
カテゴリ5e1Gbps100MHz
カテゴリ61Gbps250MHz

詳細な説明は割愛しますが、伝送帯域はよく道路の幅(車線の多さ)に例えられます。出せるスピードは同じでも、道路の幅が広いほど、たくさんのデータを効率よく処理できるということになります。

ルーターより末端の通信端末の帯域幅が広いのに、ルーターとモデム間の帯域幅が狭く、ボトルネックとなってデータを処理しきれず、ルーター及びモデムがハングアップし、再起動状態になっていた。確証はありませんが、LANケーブルを変更して通信が安定したことから、このように捉えました。

まとめ

今回はLANケーブルをカテゴリ6のものに変更するだけで改善させることができました。今回のケースが全ての方に当てはまるわけではないのですが、古いLANケーブルの交換は、物理的に接続されている安心感からくる盲点だったように思います。LANケーブル自体はそこまで高価なものではないので、同じようなケースで悩まれている方は、ダメ元で交換してみるのもありかなと思いました。

もちろん、回線事業者のサポートに依頼するのも一つです。私は自分でできることは自分でやりたいタイプなので頼りませんでしたが、あまり詳しくない方はサポートに依頼する方がよいケースもあると思います。原因が自宅の中ではなく、自宅の外側にあるというケースもあるので、うまく使い分けたいところですね。

結果として、いつでも快適に通信できるという環境になり、かなり満足しています。回線がブツブツ途切れるという方、ひとまずLANケーブルを疑ってみるのはどうでしょうか。少なくとも、「カテゴリ5e」はさっさと交換しましょう!

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