先日、ゲーミングキーボード「G913-TKL」の修理交換記事を投稿しました。
交換理由は「チャタリング」という、1回押しただけのキーが2回入力される、という症状です。
このチャタリング、調査していくとメカニカルキーボードにはよく発生する現象らしく、キーボードの保証期間であれば「故障」と判定してもらえばひとまず解決ですが、ソフトウェアにて対策することも可能なようなので、記録の意味も兼ねて今回紹介させていただきます。
チャタリング
上でも述べましたが、1回押しただけのキーが2回入力される、というのがチャタリングです。「こんにちは」と入力したはずが「こんににちは」と入力されてしまったり、非常にストレスを感じる現象です。
筆者の環境では、毎回同じキーにチャタリングが発生するわけではなく、何の前触れもなく気づいたらチャタリングが発生し、文章入力の度に強いストレスを感じていました。
※G913-TKLはゲーミングキーボードに分類されますが、打鍵感の心地よさから筆者は主に文章入力用途に使用しています。
フリーソフト ccchattttter (Windows)
「キーボード チャタリング 対策」といったキーワードで検索した結果、ccchattttterというソフトにたどり着きました。こちらは、設定された秒数以下で入力判定されたキー入力を無効にしてくれるソフトウェアになります。
ダウンロードリンクをはらせていただきます。
「ccchattttter」
かなり昔からあるチャタリング対策ソフトのようですが、最新(2021/9/14現在)のWindows10でも問題なく動作しました。
インストール不要
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、「ccchattttter.exe」を起動するのみ。チャタリング判定の速度は設定可能ですが、基本的にはデフォルトの値(50ms)で問題ないと思います。
インストール不要アプリなので、解凍したフォルダを任意のドライブに配置しておけば大丈夫です。スタートアップに設定しておけば、windowsの起動時に勝手に起動してくれます。
※筆者はCドライブに「nonInstallAppli」というフォルダを作成し、インストール不要のアプリはここに配置する運用をしています。
パソコン(Windows)限定
こちらはパソコン用のソフトウェアになりますので、残念ながらPlayStation4やNintendo Switchなどのゲーム機では使用できません。ゲーム機でのチャタリング対策は、やはり買い替えor修理になってしまうでしょうか。
そう考えると、ソフトウェアで症状を緩和できるパソコンは強いですね。
使用した感想
常駐して起動させていますが、特に動作が重くなったりは感じておりません。最小化状態で普段はログを目にすることも無く使用しています。
物理的に新品のキーボードに交換してもらっているので、チャタリングもないだろうと思ってログを見てみたところ、複数キーでチャタリングが発生していました。。これはこのキーボード特有の持病のようなものなのでしょうね。。(チャタリング判定がログでわかるようになっています)
音量スクロールには少し影響アリ
また、G913-TKLには右上に音量コントロール用のスクロールホイールがついていますが、このホイール操作がチャタリングと判定されてしまうので、音量のアップダウンのスムーズさが少し損なわれるのがマイナスポイントです。まあ筆者はそこまで頻繁に音量調整は行わないので、チャタリングが無くなる恩恵の方が大きいです。
日々のメンテナンスも重要
あくまで今回紹介した対策は、ソフトウェアでの対策。物理的なチャタリングは発生していることに違いはないので、日常的なキーボードのメンテナンス、いわゆる埃対策なども都度実施していくことも大事だなと感じました。
ccchattttterすらも効果がなくなった、といった激しいチャタリングに見舞われた方もいるようです。このキーボードはかなり気に入って使用していますので、チャタリングともうまく付き合って、5年10年と長期間使用していきたいなと思っています。
まとめ
キーボードのチャタリング対策ソフトウェア、ccchattttterを紹介させていただきました。筆者はチャタリングというものが初めての経験出会ったため「故障だ」と判断してしまいましたが、もしかしたら故障ではなく「仕様」に近い性質のものであったかもしれません。とはいえ、3万円近くするキーボードなので、一番の基本機能であるキー入力は保証してほしいところですが。
結果的にはチャタリングは全く気にならなくなりました。これでまだまだG913-TKLの打鍵感が楽しめます。
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