個人的に、現在販売されているキーボードの中で最高クラスの満足感を得られるキーボードが、Logicoolのゲーミングワイヤレスキーボード「G913-TKL」です。2021年2月には紹介記事も書いています。
毎日のように使用しても、その心地よい打鍵感に不満を抱くことはありません。
ただ一つだけ。入力時にたまに「チャタリング」が発生することがあり、これが唯一の不満でした。
購入したのは2020年12月。メーカー保証は2年間ということなので、ハードウェア的な不具合かもしれないと思い、メーカーサポートに問い合わせてみることにしました。
事前準備
スムーズな問い合わせをするために、症状について事前にもう少し踏み込んで把握しておいた方がよいと考え、どのような条件下でチャタリングが発生するか、下記のポイントを中心に確認しておきました。
- 有線接続でも発生するか
- エアダスターで埃を取り除いても発生するか
- 電源をOff/Onしても発生するか
- 他のパソコンに接続しても発生するか
- 発生するキーは特定のキーか
このあたりを事前に明確にしておいたほうが、よりスムーズに話が進むと思いました。なお、どのように接続してもチャタリングは発生したので、ドングルとか接続ケーブルの問題ではなく、キーボード本体の故障として話をすすめることにしました。
ファーストコンタクト
Webシステムかメールでのやりとりになると勝手に思っていたのですが、Logicoolのサポートページにいくと、チャットの入り口しか開いていませんでした。リアルタイムでのやりとりはあまり慣れていないので不安でしたが、意を決してチャットを開始しました。
実際のやり取り
G913TKL(LN)を使用していますが、キーが複数回入力されることがあり、操作に支障が出ております。購入は2020年12月、Amazonにて購入しました。 症状は有線接続でも無線接続でも発生します。発生するキーは詳細把握はできておりませんが、「m」キーはパスワードで入力することも多く、度々エラーとなってしまいます。 こちらは保証対象となりますでしょうか。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
名前、メールアドレス、製品のシリアル番号、購入証明を送ってください。
各種入力、Amazonから購入明細をダウンロードしてpdfにして送信、と。
チケットナンバーを発行します。そして、次のステップを試してください。
1.エアダスターなどで埃を取り除いてください
2.G-Hubをインストールし、最新のファームウェアが適用されているか確認ください。
エアダスターでのホコリ除去はトライ済みです。G-Hubも使用し、最新の状態にしています。ファームウェアバージョンは14.0.17です。更新ボタンは表示されていないので、おそらく最新だと思います。
問題が解決しないようなので、RMAプロセスを開始します。
新しい製品を送付するために、次の項目を送信ください。
・シリアル番号
・購入証明画像
・氏名
・住所
・故障状態と本日の日付、チケットナンバーがわかる動画
動画..??
え、動画????
あ、はい、、撮影します。。
(どうやって..??)
–ここでテンパり、チャタリング再現動画の撮影に四苦八苦する–
チャットの返信がおろそかになり、度々「つながっていますか?」と確認が入るも、なかなかチャタリングが再現できず。
すみません、チャタリングがなかなか再現できずに時間がかかっています。
ところで、あとからメールで動画を送信することも可能です。
(先言ってよ!!)
時間が少し掛かりそうなので、後ほどメールで送らせてもらいたいです。
このサポートチャットが終了して15分以内に、登録されているメールアドレス宛に情報を送信します。
はい、時間かけてしまって申し訳ございません。
では一旦チャットの方は終了させていただきます。ありがとうございました。
ちなみにチャットを担当していただいた方は日本の方ではありませんでしたが、こちらが入力する言語は日本語で大丈夫です。
動画の撮影
引き続きチャタリングの再現の撮影を試みていると、案内通りにメールが届きました。故障内容がわかる動画といっても割と条件が厳しく、以下のような案内がありました。
デバイスに直接記載されているシリアル番号(シリアル番号は、デバイスの下に記載されている「8」で終わる英数字です)、チケット番号、当日の日付が手書きされた紙を一緒に映した動画。動画には、製品全体とデバイスの問題が映されている必要があります。
Google ドライブにアップロードしていただき、そのリンクをお送りください。画面の録画ではなく、実際のデバイスが動画に表示されていることをご確認ください。
といった内容です。要は実際にサポートに報告した症状が本当に発生しているか、そしてそれが不正に交換品を手に入れる為のものではないか、という確認の為の動画ですね。わかってはいるつもりですが、この撮影が割と手間がかかり、なかなか再現できず折れかけました。
チャタリングをどう撮影するか迷いましたが、手元にあったコンデジを三脚に固定し、キーボード本体とモニターが映る位置に配置。毎回チャタリングが発生するわけではなかったので、チャタリングが発生するまで何度も撮影。再現できたら本体のシリアルナンバーと、チケット番号と日付の手書きメモを映すことを忘れないように。(何度か忘れてかなり折れました)
無事に撮影でき、Googleドライブにアップロード、リンクをメールにして返信します。これでこちらの作業は完了のはず。かなりぐったりしましたが、やり遂げた感はありました。
保証交換プロセス開始の連絡
翌日、私の送信したメールに対して返信が着ていました。
G913 TKL – Linear LIGHTSPEED Wireless Mechanical Gaming Keyboardの保証交換のプロセスを開始しました。ここから、リクエストは最終承認プロセスを経て、最大72時間かかる場合があります。 注文が完全に承認されて発送されると、追跡番号が記載された自動電子メール通知が届くので、新しいデバイスがいつ到着するかを知ることができます。
無事に不具合が確認でき、72時間以内に交換品が配送されてくるようです。筆者が撮影した動画に不備があったら次回はどんな画角で撮影しようか、などとビクビクしていたので、これにて一安心。配送を待つことにします。
日時は8/19 am5:30でした。
交換品の発送まで
72時間以内になんらかのアクションがあると思い、特に何もせず待っていたのですが、メール受信から72時間経過後の8/22になっても、何のアクションもありませんでした。翌23日も音沙汰なし。
忘れられていることは流石にないとは思いましたが、確認しておいたほうがよいと思い、Logicoolサポートに確認のメールをしてみました。これが8/24の7:26です。
前回受信した電子メールから72時間以上が経過しているのですが、
まだ私のもとに次のメールは届いていない状態です。
本件、ステータスはどうなっていますか。
お忙しいところお手数をおかけしますが、現在のステータスを確認しておきたく。
このメールに対する返信はなかったものの、8/24の13:09にヤマト運輸より荷物お届けのお知らせメールが届きました。なかなか捉え方が難しいタイミングですが、とにかく交換品は発送されたようです。
交換品の受領
無事に交換品を受領し、なにはともあれ動作確認。取り急ぎ使用してみましたが、チャタリングは発生していないようです。チャットでのやりとりに緊張したり、再現動画がなかなかうまく撮影できなかったりと苦労はしましたが、無事に新品交換となりました。
余談ですが、故障した商品は返送する必要はなく、そのまま処分してよいみたいです。
まとめ
通常の修理対応であれば、不具合品を送付し、交換品として新品を配送する流れをイメージしますが、Logicoolの場合は今回のような対応になるようです。ユーザーとしては梱包などを考慮しなくて良いので、非常に楽ですね。ただ、動画の撮影やファイルのやりとりが発生するので、パソコン周りに慣れていない方にはかなり難しいかもしれません。
いずれにしても、お気に入りのキーボードが新品になりました。G913-TKLは非常に打ち心地が好きなキーボードで、長く快適に使用したいと思っています。ただ、メカニカル構造ということで、チャタリングはどうしても発生しやすくなるようなので、保証期間内であれば今回のように交換してもらえます。キーボードに限らず、ガジェット製品の購入日と保証期間は都度確認しておきたいものですね。
ということで、長くなりましたが、LogicoolのサポートにてG913-TKLを修理対応してもらった内容の紹介でした。
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